フォーラムで研究成果を発信

お茶の健康効能に関する研究の成果を一般に発信する場として「伊藤園健康フォーラム」の開催も始めた。「お茶で人生100年時代を豊かに生きる知恵」をテーマに「学びの場」と「体験の場」を設定したもので、19年は5月と11月に開催した。介護、福祉、医療に関わる専門家らも含め、各回とも500人ほどが来場した。

「お茶で人生100年時代を豊かに生きる知恵」をテーマに開催した伊藤園健康フォーラムでは、来場者が野点傘や金屏風が置かれた空間で茶せんや抹茶椀など本格的な道具を使って抹茶をたて、楽しめる体験を提供した
(写真提供:伊藤園)

 11月のフォーラムでは、静岡県立大学薬学部教授の山田浩氏や山形大学農学部食料生命環境学科准教授の井上奈穂氏が登壇した。認知機能の改善やコレステロール・体脂肪の低減効果について講演を行った。日本食文化史・精進料理研究家の麻生怜菜氏や衣笠所長らも加わったパネルディスカッションでは、健康効果が期待できるお茶の摂取方法として、「濃いめ」を継続的に飲むこと、葉を粉砕してつくる抹茶を飲んだり、葉の柔らかい新茶を丸ごと食べるのがより効果的であることなどを語り合った。緑茶をおいしく食べるためのレシピも紹介された。「体験の場」では実際に緑茶を使った料理や抹茶を味わう機会を提供し、お茶のある生活の豊かさを発信した。

 「お茶の効能についての正しい知識を得て健康な身体づくりに活かしてもらい、お茶業界全体を活性化したい」と衣笠所長。今後も健康フォーラムの開催を継続する考えだ。

 伊藤園は本業を通じた社会の課題解決と自社の経済的成長とを両立させる「共有価値の創造(CSV)」を実践することで企業価値の向上を図っている。その中核となる健康価値創造のため、今後もお茶の効能を解明する研究開発を深掘りしていく。