2019年1月の経営統合で新たなスタートを切った。持続的成長の拠点とするべく、社会課題に対応した工場新棟を竣工した。

 2019年1月1日に誕生したばかりのアルプスアルパインは、アルプス電気のコアデバイス技術を深耕する「縦型のI」と、その技術やデバイスをシステムとして仕上げるアルパインの「横型のI」を組み合わせた「T型企業」に進化し、新たな価値を創造していく考えだ。

 そのアルプスアルパインが2018年11月に竣工したのが宮城県大崎市の古川第2工場の新棟だ。アルプス電気が1964年に建設した古川工場は、50年の時間を経て劣化が目立つようになっていた。それに加え、東日本大震災をはじめこの地域をたびたび襲った地震の影響もあり、2014年に古川第2工場の新棟建設の検討を始めた。

 「次の50年」を見据えて持続的に成長できる最先端工場を目指した。主に自動車とスマートフォン関連の部品製造を担う同工場は、アルプスアルパインのグローバルにおけるマザー工場と位置づけられる。

 古川第2工場では5つのコンセプトを掲げている(下図)。環境、社会、ガバナンスの各要素が含まれており、次の50年にターゲットを置いたサステナブルな取り組みであることがわかる。

■ 古川第2工場のコンセプト
出所:アルプスアルパイン

 「様々な仕組みを取り込む中で、環境対策にはとりわけ力を入れた」と語るのは、2019年2月まで古川第2工場のプロジェクトマネージャーを務めた総務部課長の柏木直氏だ。省エネ設備導入、IoTを活用した生産管理システム、工場全体の様々な環境配慮により、従来と比べて環境負荷物質と温室効果ガスを50%低減する目標を打ち出している。