日経ESGアンケートで、東証一部企業の86.2%がプライム市場を希望した。再編後に必要となるESGの取り組みは何か。調査結果から読み解く。

 2022年4月に東京証券取引所の市場区分が再編される。現在の市場区分を、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つに再編するものだ。それぞれの市場には、ESGの内容を含む基準が定められており、企業はESGへの対応が求められる。

東京証券取引所のマーケット・センター
東京証券取引所のマーケット・センター

 日経ESGでは、再編の対象となる3715社にアンケートを送付し、再編に関する意向やESGの取り組み課題などを聞き、948社から回答を得た(調査概要は6ページ)。

 調査結果から、東証再編後の市場の姿や、企業のESGの課題が見えてきた。

「プライム」のブランド力

 再編後に上場を希望する市場はどこか。注目は、最上位となるプライム市場だ。アンケートでは、市場第一部に所属する609社の86.2%となる525社が「プライム市場」を希望すると答えた。「スタンダード市場」は3.9%で、「グロース市場」と答えた企業はいなかった。「分からない」は9.4%、「無回答」は0.5%だった。

 大きな傾向として、市場第一部がプライム市場を希望しており、市場第二部とJASDAQスタンダードがスタンダード市場へ、JASDAQグロースとマザーズがグロース市場へ移行する形となりそうだ。

■ 再編後に上場を希望する市場
■ 再編後に上場を希望する市場
回答企業数:948
東証再編後に希望する市場を聞いた。市場第一部に所属する609社の86.2%となる525社が、「プライム市場」を希望すると答えた