プライム市場を選択する理由は何か。「信用力、ブランド、ステータスの維持・向上」と答えた企業が91.7%で最も多かった。今の「東証一部」は、企業の実力の高さを示すブランドになっている。取引先との関係性の構築などで有利になったり、社員が住宅ローンの借り入れなどで恩恵を受けたりするケースもある。再編後のトップ市場となるプライム市場がそのステータスを引き継ぐ。

 これ以外には、「海外を含む広い投資家へアピールできる」(73.1%)「人材採用につながる」(61.9%)と続いた。「プライム」の信用力やステータスが、投資家や人材の獲得につながることを期待している。

■ プライム市場を選択する理由
■ プライム市場を選択する理由
プライム市場の上場によって、信用力の維持・向上、海外投資家へのアピール、人材採用などの効果を期待している

情報開示やIRを後押し

 プライム市場の上場には、流通株式時価総額100億円以上、流通株式比率35%以上などの基準が定められている。こうした基準の達成に向けた施策を聞いた。

 最も多かったのが「ESG関連情報開示の拡充」の46.8%で、「IR活動の強化」の34.5%、「業績向上」の24.6%と続いた。流通株式時価総額の向上には、株価の向上が求められる。情報開示やIR活動の強化が欠かせない。もちろん、業績向上も株価に直結する。

 流通株式比率を高めるために、「持ち合い株(政策保有株式)の縮減」と答えた企業は12.5%で、「創業者など大株主による保有株式売却」も4.2%あった。市場再編が、持ち合い株の縮減を後押ししている。

■ プライム市場の基準達成に向けた施策
■ プライム市場の基準達成に向けた施策
上場基準を達成するため、ESG情報の開示やIR活動を強化している。持ち合い株(政策保有株式)の縮減にも力を入れる