ベセラ もう1つ、ダイバーシティに関しては、つい先ごろまではジェンダーダイバーシティだけに焦点を当てていました。今はそうであってはいけないと、LGBTQ(性的少数派)や障がいを持つ方々に対しても平等な機会が与えられるように取り組みの範囲を広げています。

 きっかけとしてあったのは、女性の方々とディスカッションしているうちに、女性ばかりに焦点を当てられてしまうと、結局それはよくないのではないかという声が上がってきました。プレッシャーや緊張を感じてしまうからです。

 そこで、適切な待遇を与えられてないようなグループの方々も巻き込んだ活動、もっと広い活動にしていくべきではないかと。そうした発見があって、今はそちらの方にも拡大しています。

ダイバーシティについては、女性の管理職や役員の比率を開示しています。イクオリティが進んだかどうかは、どういう形で見せていきますか。

ベセラ 数字的に追跡していくことは可能だと思います。役員や経営幹部の中に、今お話ししたようなグループに属する方々がどれだけ入っているか数字を追っていくことはできるでしょう。

 ただ、キャリアでの成功というのは、その人自身が持っている能力や資質を最大限に発揮できたときに初めて成功したといえるのではないでしょうか。

 イクオリティ&インクルージョンに関しては、そういうことを念頭に入れて結果を追跡していきたいです。例えば、社員の満足度や昇進、給与といった指標を使って進捗を測っていこうと思います。

P&Gジャパン社長 スタニスラブ・ベセラ 氏
(写真:北山 宏一)