今年5月20日、群馬県藤岡市に新設された家電のリユース工場が報道陣に公開された。ヤマダホールディングス(ヤマダHD)のグループ会社が運営を手掛け、冷蔵庫や洗濯機といった大型家電の使用済み製品を分解、洗浄などし、再製品化する。リユースできなかった製品については、金属やプラスチックを回収して再資源化し、メーカーへ供給する。生産能力は年間9万6000台に上る。ここまで大規模にリユース家電を生産する工場は世界でも珍しい。

使用済み製品を分解、洗浄などし、再製品化するヤマダホールディングスグループのリユース工場
使用済み製品を分解、洗浄などし、再製品化するヤマダホールディングスグループのリユース工場

3年で営業利益を1.7倍に

 家電量販最大手のヤマダHDは、グループの家電量販店で顧客から買い取った使用済み製品をリユースし、アウトレット店で販売するグループ完結型のビジネスモデルを構築している。
 リユース家電の販売や資源リサイクルなどから成る環境事業は、2022年3月期の売上高が前期比5.7%増の約284億円、営業利益が同50.7%増の約12億円と順調に伸びている。リユース家電の増産、販売拡大によって、25年3月期に売上高354億円、営業利益20億円を目指す。

 ヤマダホールディングス執行役員経営企画室長の清村浩一氏は、「リユース家電を全国でヤマダデンキの店舗を通じて提供し、大型家電を中心とした新たな家電リユースの市場を創出する。ヤマダホールディングス全体の経済成長の中心になる。この市場は限りなく伸長が期待できる。アウトレット店の拡充とともに、リユース生産体制の拡充を図っていく」と話す。

 現在、同社のリユース家電の生産台数は年間約7万台。新工場の稼働によって22年度に同約18万6000台に引き上げる。今後は西日本や東北地区などにも工場を立ち上げ、25年度には同30万台体制にする。