ESG関連ファンドの数が、2020年と比べて倍増しそうな勢いだ。ただし、他ファンドと比べてパフォーマンスに大きな差は見られない。

 金融庁は2021年6月25日、資産運用会社の現状や課題をまとめた「資産運用業高度化プログレスレポート2021」を公表した。近年、急拡大しているESGをテーマにした投資ファンドにも触れている。

 国内におけるESG関連ファンドは10年ころから立ち上がり始め、18年から数が伸びている。20年の設定数は33本だった。21年は上半期だけで39本と、既に20年の数を上回っている。このままのペースでいけば、21年は倍増しそうな勢いだ。21年は、国内ESG関連ファンド市場が急成長する年になる。

■ 国内ESG関連ファンドの新規設定本数の推移
注:2020年12月末時点までの国内公募投信が対象(ETF等は除く)。ESG 関連ファンドは、運用方針でインパクト投資、SDGs、SRI、CSR、環境、企業統治、女性活躍、人材に着目した運用を行うと明示しているファンド
(出所:金融庁「資産運用業高度化プログレスレポート2021」を基に作成)

 株式ファンド全体の市場規模に比べてESG関連ファンドの規模は小さいものの、純資産総額が大きいファンドも出てきている。これまでは設定時の純資産総額は300億円以下が主だったが、18年に700億円近いファンドが現れ始めた。そして20年、アセットマネジメントOneが設定した「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」が登場。販売から約7カ月の21年2月に、1兆円の大台を突破する大ヒット商品となった。

■ 国内ESG関連ファンドの設定年と純資産総額
出所:金融庁「資産運用業高度化プログレスレポート2021」