「お得」で回収促す

 日用品大手のユニリーバ・ジャパンも、プラごみの回収に本格的に乗り出した。20年11月から、消費者を巻き込んでプラごみを削減する「UMILE(ユーマイル)」プログラムを実施中だ。

 このプログラムは、同社の詰め替え用商品を購入するか、使い終わった空容器を洗浄・乾燥して提供するとユーマイルと呼ぶポイントをもらえる「お得」感が売りの1つ。ためたポイントは、エコグッズやコミュニケーションアプリで使えるLINEポイントに交換したり、子供の支援団体などに寄付したりできる。

ユニリーバ・ジャパンは、イオンや島忠、ローソンなどの協力店舗に使用済み容器の回収ボックスを設置している(左)。回収ボックスに置いた使用済み容器をスマートフォンで撮影して送信すると、「UMILE(ユーマイル)」をもらえる(右)
(写真:ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス)

 回収したプラスチック容器は、植木鉢やハンガーなどにリサイクルする。将来的には、シャンプーなど自社商品の容器にリサイクルする「ボトル to ボトル」も検討する。

 ポイントの原資はユニリーバが負担する。ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング チャネル&カテゴリー開発 ショッパーマーケティングエグゼクティブの繁田知延氏は、「プログラムを継続することでお客様は必ず当社のファンになってくれるだろう。ファンは浮気をせずに商品を買い続けてくれるので投資は回収できる」とみる。

 プログラム開始から1週間で2500人の新規登録があり、同社のキャンペーンとしては「相当速いペースで増えている」(繁田氏)。1年間はキャンペーン期間とするが、その後もプログラムを継続する方針である。

 プラごみ問題の解決にもつながるサーキュラーエコノミーは、企業価値を高める要素として投資家も高い関心を寄せる。今後、小売りやメーカーなどプラスチック製品を使用・販売する側の企業が、使用済み製品の回収・リサイクルに取り組む動きが加速しそうだ。