5本の樹計画の考え方を賃貸住宅でも展開されていますね。

仲井 当社独自の厳しい評価基準をクリアした賃貸住宅を「シャーメゾン ガーデンズ」と認定しており、5本の樹計画ももちろん、1つの要素です。緑豊かな美しい賃貸住宅を社会資本として地域に残すプロジェクトをスタートさせており、ゆくゆくはガーデンズ物件の比率を70%にまで引き上げる計画です。

 良質のストックを増やしていこうという社内の取り組みとしては、全国の新規物件を対象に社内コンテストを実施しています。各物件を5つ星で評価していますが、星5つを獲得した中からグランプリを決定しています。審査基準の1つに外構デザインの美しさもあり、5本の樹計画はもちろん、一番のポイントは「その地域に、本当に良質のストックが残せているかどうか」ですね。

■ 積水ハウスのゼロエネルギー住宅や生物多様性への取り組み
■ 積水ハウスのゼロエネルギー住宅や生物多様性への取り組み
(写真左)積水ハウス独自の瓦型太陽光発電システム、(右)「5本の樹」計画の庭を望む大開口の窓を高断熱で実現
良質な社会資本として、脱炭素を推進する賃貸住宅「シャーメゾンZEH」<br><span class="fontSizeS">(出所:積水ハウス)</span>
良質な社会資本として、脱炭素を推進する賃貸住宅「シャーメゾンZEH」
(出所:積水ハウス)

最後に、「従業員の幸せ」という点でお話しを聞かせてください。

仲井 消費者の方々に商品を提供する上で重要なのは、「健康」「つながり」「学び」といった新しい価値を次々と提案していかなければなりません。そのためには、イノベーションが生まれやすい社内風土が大切であり、社員にはキャリア自律を求めています。社員一人ひとりが自主的にお客様にこういった価値を提供したいと考えられる企業は本当に強いです。

 そのための仕掛けをたくさんやっていますが、そのうちの1つが、20年に全従業員2万7000人を対象に実施した「幸せ度調査」です。「あなたはどうやって幸せになろうとしているのか?」を問いかけています。

 私はESGの中でも特に「S(社会)」が大事だと考えており、従業員の幸せがお客様の幸せ、そして社会の幸せにつながっていくようなESG経営を今後とも進めていきたいと思います。