サステナビリティ目標では、ダイバーシティ経営の推進を掲げています。

濱田 具体的な取り組みとしては、グローバルでの女性幹部職比率を20年度の10.8%から15%以上に高めていきます。当社は技術系の企業のため女性の応募者が少ないという実情はありますが、それを言い訳にせず、理系でなくても活躍できる部署で女性の雇用を増やし、幹部職登用に結びつけたいと考えています。

 また、障がい者雇用を促進し、職域開発による法定雇用率2.3%の達成を目指しています。ただ、技術的な職場が多いため雇用率を上げるのは難しいだろうと思っていたところ、テレビでIT(情報技術)企業の特例子会社であるリンクラインという企業を知りました。

 同社は石けんの製造などで障がい者の雇用を創出しているのですが、みなさんが楽しそうに働いている姿が印象的でした。すぐに同社にうかがって社長に相談したところ協力を得られることになり、21年9月にハピスマを設立しました。現在、特例子会社の申請中ですが、リンクラインのサポートを受けながら10人前後の従業員が石けん作りの業務に携わっています。

 サステナビリティ目標のガバナンスについては社外取締役比率50%以上を掲げていますが、21年6月に達成しました。今後は社内外の取締役が建設的な議論を行えるように実効性を高めていきます。

■ サステナビリティ目標(SDGs)
■ サステナビリティ目標(SDGs)
出所:アンリツ
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ESG経営をどのように位置づけ、企業価値を創造していきますか。

濱田 ビジネスとESGの両輪で企業価値を高めていきたいと考えています。例えば、現在取り組んでいる5Gビジネスがいかに安全安心な社会に寄与するかや、食品の検査機が異物混入によるフードロスを防ぐなど事業とESGのつながりをまず社員にしっかりと伝えていきます。

 事業においても、環境という観点で測定を行う環境計測という新部門を立ち上げるなどESGの視点でビジネスを広げていく方針です。これからも、経営理念である「誠と和と意欲」をもって、よりよい未来を創るために役立つ企業を目指していきます。