海洋プラごみでファスナー開発

世界的な問題が深刻化しているプラスチックごみに対してはどのような取り組みをしていますか。

松嶋 プラスチック問題への対応を含め、サステナビリティの実現に貢献する様々なファスナーを開発・販売しています。その1つが1994年から販売する「NATULON」です。主にリサイクルペットを材料に使用しています。

 20年は海洋プラスチックごみを主材料とした「NATULON Ocean Sourced」も開発しました。19年にはサトウキビを原材料に使った「GreenRise」を発売しました。染色工程で水をほとんど使わない技術「ECO-DYE」も開発しています。

ESG経営の課題はありますか。

松嶋 サステナビリティの実現に向けた施策はどうしてもコスト高になりがちです。それでも避けては通れない道と覚悟を決めて取り組む必要があります。ファスニング部門の生産活動は9割以上が海外です。国によって再エネの導入状況などもずいぶん異なりますが、我々の企業努力や全社共通の技術活用などによって、コストの問題を克服したいと思います。

 プラスチックごみ問題への関心の高まりから、リサイクル樹脂が入手しにくくなることが予想されます。今後、植物由来プラスチックや代替材料の研究開発も推進することが必要と考えています。