進化するエネルギーマネジメント
IoTやAIなどの先進技術をどのように事業に活用していきますか。
濱田 エネルギーマネジメントシステム(EMS)の導入により、使用電力の見える化などで意識改革が進めば、設備機器の最適容量への改修、効率向上が実現します。今まではビル単位での管理でしたが、これからは複数のビルのエネルギーマネジメントが可能になります。
わが社の遠隔監視センターは4000件以上のお客様の建物が回線でつながっています。以前は専用回線が必要でしたが、現在はデータ通信回線の通信速度が向上し、通信コストも下がっています。われわれの事業にとっては、まさに追い風です。
コロナ禍において、多くの企業でニューノーマル(新常態)に対応した働き方改革の動きが広がっています。
濱田 今までは「オフィスに人が集まって仕事をしていた」けれど、これからは「人が集まって仕事をする場所がオフィス」という概念が主流となるでしょう。使い勝手のいい、フレキシブルなオフィスが求められる。そうなると、オフィスのどこに誰がいるのかという情報を得て、スポット的なエネルギーの使い方をする必要があります。照明や空調を効率的に使う方法に対するニーズが高まるはずです。
中央監視システムのデータを活用すれば、セントラル空調によるオフィスの感染拡大防止・換気対策、入退管理や在室状況の一元管理が可能です。このほかにも、遠隔監視センターによるビル管理の効率化、省エネ・省CO2の推進など様々なソリューションを構築しています。
今後もニーズに合わせた提案で、お客様のSDGs/ESG活動をサポートしていきたいと考えています。