子育て中の女性を積極的に支援

ESGのS(社会)の部分ではどのような活動をしていますか。

タン 主に2点が挙げられます。第一は、地域社会との共生を図る「DMPA(森林火災防止のための地域活性化)プログラム」により、農業、牧畜、魚の養殖、伝統工芸などの生計手段を提供しています。例えば、赤ショウガ園や民芸品をつくる作業場の隣に保育所を建て、子供を預けられるようにしています。家計が安定することで、焼き畑や違法伐採が減り、森林保護につながります。

 第2はAPPが創設したベランターラ基金による森林保全および地域活性化の活動です。マングローブの植林、環境教育、エコツーリズム開発のほか、20年末で約42万haの森林を保護しています。APPジャパンによるコピー用紙の売り上げの一部も同基金へ寄付して森林再生活動にあてられています。

発起人として「気候非常事態ネットワーク(CEN)」に参加しました。

タン 気候変動問題は世界が直面する最重要課題です。山本良一東京大学名誉教授と更家悠介サラヤ社長が発起人代表となって設立したCENはいち早く気候変動問題への認識と行動を社会に呼びかけてきました。APPジャパンにとって、CENへの参加は最新の科学的知見に接する機会になり、専門家、NGO、自治体、企業など多くの方々と情報交換できる貴重な場になります。