グリーン分野の投融資が急増

ESGを重視することで投融資のあり方は変わってきましたか。

樋口 グリーンボンドへの投資、太陽光・バイオマス・風力発電などへの投融資は急速に増えています。

 長い目で見ればESG経営に取り組む会社は社会から認められますし、成長して企業価値も拡大していきます。もうひとつの観点として、社会課題の解決と企業価値の向上の両方を追求していくのがCSVの考え方ですが、私たちの使命として社会課題の解決にも資すると考えています。

グループ内で「サステナビリティコンテスト」を行っていますね。

樋口 「Vision 2021」の実現に向け、SDGsやCSVに対する社内の理解を深めるのが目的です。20年のコンテストが3回目で、全世界から354 組の応募がありました。

 最優秀賞は、IoTを活用して牛の健康状態を24時間管理するシステムに保険を組み込んだものでした。牛の死亡率を低減させ、畜産農家の経営安定と公的農業共済の損害防止を同時に実現するという提案です。DX(デジタルトランスフォーメーション)による課題解決が行われ、スタートアップ企業との連携もある優れた内容でした。

 SDGsやCSVへの社員の理解を深めるには、このコンテストが有効だと考えています。提案される内容も年々レベルアップしています。継続して浸透を図るには経営トップのメッセージをきちんと出すことが大切です。