サステナビリティへの考え方を教えてください。

掬川 我々のような日用消費財メーカーは、サステナビリティ重要課題と無縁ではいられません。そのために事業を営むという位置づけです。ライオンは「健康な生活習慣づくり」と「サステナブルな地球環境への取り組み推進」を最重要課題に挙げ、重点的に注力しています。例えば、衣料用液体高濃度洗剤はプラスチックや水使用量、CO2排出量の削減に貢献します。こうした「くらすことがエコになる」商品を拡充します。

■サステナビリティ重要課題への取り組み強化
3つの成長戦略
・4つの提供価値領域における成長加速 ・成長に向けた事業基盤への変革 ・変革を実現するダイナミズムの創出
(出所:ライオン)
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リサイクルや物流で協働

フィルム容器のリサイクルやスマート物流サービスで、花王との協働を発表しました。

掬川 リサイクルや物流効率化の実効性を向上させるためには、個社で取り組むのではなく、“塊”をつくって一緒に進むことが大切です。日本はハンドソープや液体洗剤の約9割が詰め替えに移行しています。花王さんと協働してフィルム容器のリサイクルの仕組みを構築できれば、いまだに樹脂量の多い本体容器が主流の世界に向けて、日本発のエコな文化として発信できます。

 物流に関しては、花王さんとの取り組みのほか、日用品・化粧品業界の情報基盤運営のためにライオンが主導して設立したプラネットが「ロジスティクスEDI」構想を立ち上げています。CO2排出量削減に加えて、ドライバー不足など様々な社会課題も解決したいと考えています。

そのほか、SDGsやESGに関係する協業はありますか。

掬川 行政と連携した取り組みを進めています。ハンドソープの主力工場がある香川県坂出市とは、手と口の清潔衛生習慣の定着を通じて市民の健康増進に貢献する活動を行っています。宮城県石巻市とは市民の健康増進と地域の活性化を図る包括連携協定を結びました。山形県山形市、佐賀県では夫婦間の家事ギャップ解消を目指す「夫婦円満都市推進プロジェクト」を推進してきました。今後もこうした取り組みを少しずつ広げていくつもりです。