地盤3次元化技術をさらに深化

デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略に10億円、研究開発戦略に45億円を投資すると明言しています。具体的にはどんな内容ですか。

成田 前回の中期経営計画では、地盤情報の3次元化技術を深化させました。それを事業に取り入れ、新たなDX戦略として展開していきます。地下埋設物情報をMAP化して提供するサービスや、住宅の裏山に設置したセンサーから情報を得て監視する防災システムの提供などです。

 研究開発では、4セグメント全ての基盤となる地盤3次元化技術の深化をさらに進めます。米国の子会社では地震計を活用した早期警戒情報システムを手掛けていますが、それを火災用に転用しようと考えています。21年2月に栃木県足利市で山火事がありましたが、火災発生時に情報を発信し、安全確保や消火活動に利用できるようにしたいと思います。

■DX活用による新技術の確立とサービス化
地下埋設物情報のAIによる3次元解析。MAP化することで埋設管損傷事故の軽減に貢献する
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地下埋設物地中レーダー探査車
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3次元物理探査による地盤内部の3次元可視化
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洋上風力発電用海底地質調査
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(出所:応用地質)

 これから世界ではグリーンエネルギー化がますます加速します。そのため化石燃料関連のビジネスは整理し、洋上風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギーの分野に事業を転換していきます。既に洋上風力の適地選定調査では、国内でトップクラスのシェアを確保しています。一方で東南アジアや欧州では不発弾処理用の金属探知機を多く販売するなど存在感を高めています。

 社員全員が自らの仕事をSDGsの中でどう位置づけて取り組んでいくか。その仕組みづくりをしながら、サステナブル経営に向けて、価値創造プロセスにチャレンジします。