磯野 一番ネックになったのが、木は燃えやすいということです。そこで、耐火性の構造材「燃エンウッド®」を開発しました。カラマツやスギ、ヒノキとモルタルなどの燃え止まり層を集成した耐火構造により、現在は2時間耐火にも対応しています。13年から使い始め、これまでに施工中を含め17棟の実績があります。21年3月には14階建ての分譲住宅を「燃エンウッド®」を使って建てました。

右/2025年に20階建ての実現を目指す高層木造建築モデル<br>左/断熱効果と吸熱効果を備えた耐火集成材「燃エンウッド®」<br><span class="fontSizeS">(出所:竹中工務店)</span>
右/2025年に20階建ての実現を目指す高層木造建築モデル
左/断熱効果と吸熱効果を備えた耐火集成材「燃エンウッド®」
(出所:竹中工務店)

 持続可能な森づくりとしては、兵庫県川西市にある「竹中研修所」を活用した「清和台の森づくり」があります。自然共生社会への取り組みの代表例で、生物多様性保全、社会課題を解決できる人材育成、そしてステークホルダーとの連携・協働の場として活用していきます。

伝統的な街並みが残る中山道・奈良井宿の歴史的建物資源の活用に取り組んでいる<span class="fontSizeS">(出所:竹中工務店)</span>
伝統的な街並みが残る中山道・奈良井宿の歴史的建物資源の活用に取り組んでいる(出所:竹中工務店)

社会課題解決に向けた地方創生にも取り組んでいます。

磯野 島根県雲南市、埼玉県小川町、長野県塩尻市と地域連携協定を結んでいます。塩尻市にある中山道の宿場町「奈良井宿」では、約200年前の伝統的建造物を改修し、宿泊・レストラン・酒蔵を中心とした小規模複合施設を21年夏に新規開業する予定です。

 地方創生と言われながらも、今まであまりお手伝いできていませんでした。今後はCSR(企業の社会的責任)の一環として、積極的に地方創生に貢献していく考えです。