ESGやSDGsへの取り組みをどのように情報発信していますか。

松﨑 当社では長らく「我々は黒子。表に出るべきではない」という発想が浸透し、様々な取り組みをしているにもかかわらず十分な情報発信ができていませんでした。社員すら会社がCO2排出量をどれだけ削減したか、電気代をどれぐらい節約したかをよく知りません。自分が働く会社が環境や社会に良いことをしていると理解すればモチベーションアップにもつながります。自社グループ内で議論を重ね、ステークホルダーに対してESG DATA BOOKや環境レポートの配信、統合報告書などで積極的に情報を提供する方針に変えつつあるところです。

グループで海外事業はどのように進めていますか。

松﨑 40年以上前から欧米に、25年前よりASEANに進出しました。現在、海外事業の売上高比率は約4割。日本、欧州、米国、ASEANの担当者による開発会議を3カ月に1回開いて、情報共有しています。役員はミーティングを兼ねて海外を視察し、現地の生の情報を集めながら文化や意識の違いに対応しています。現在、持ち株会社であるホールディングスの役員は全員日本人ですが、ダイバーシティーの面から、外国人が入ると良いと考えています。

中長期的な目標は何ですか。

松﨑 20年度は中期経営計画の最終年度でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で目標達成は難しそうです。新たな3カ年の中期経営計画を出す予定ですが、目指すのはレジリエントな会社です。新型コロナで経験したように、今後もいつ何が起きるかわかりません。そういう時も揺るがないよう、生産体制、財務体質、商品構成などが強靱な会社に変えていきたいと思います。