聞き手/斎藤 正一(日経ESG経営フォーラム事務局長)

フラットな組織と多様性を重視した人材で、企業法務の分野で顧客のニーズに対応する。日本企業のSDGs・ESG活動を、サステナブル・ロイヤーチームを組織して支援する。

ESGの分野で法律の役割が増しています。TMI総合法律事務所ではどのような法務サービスを提供していますか。

北島 隆次(きたじま・たかつぐ)
北島 隆次(きたじま・たかつぐ)
TMI 総合法律事務所 パートナー弁護士 SDG 企業戦略フォーラム事務局長
1994年東京大学教養学部卒業後、レンゴー、デロイトトーマツコンサルティング(トーマツ環境品質研究所)勤務。2010年東京大学法科大学院修了後、13年TMI総合法律事務所入所、18年パートナー就任。環境・サステナビリティ分野を主に担当する(写真:大槻 純一)

北島 隆次 氏(以下、敬称略) 当事務所は1990年、11人の弁護士・弁理士でスタートしました。現在は世界16のオフィスで弁護士約500人、弁理士約90人など約1050人が活動しています。もともと知的財産分野を強みとしていましたが、お客様のニーズに合わせてM&A、事業再生、危機管理など企業法務全般に分野を広げてきました。

 2021年はじめにサステナブル・ロイヤーチームを立ち上げ、私も取りまとめ役の1人です。ストックホルムの法律事務所で人権問題の実務を学んできた弁護士、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)で駐在経験がある弁護士、米国でESGを勉強中の弁護士もいます。メンバーは10人ほどです。

ビジネス法務を主力とする法律事務所としての強みは何ですか。

北島 3つあります。1つ目は、1000人規模の大きな事務所であるにもかかわらず、フラットな組織であることです。案件ごとにチームを立ち上げるので、組織の壁がなく仕事がしやすいのが特徴です。2つ目は、個々のチャレンジを応援してもらえることです。宇宙やロボット関連、大学支援チームなどがあり、新しいことにどんどんチャレンジできます。

 3つ目は、そうした活動を支える多様性が重視されていることです。私はメーカーやコンサルティング会社を経て、40歳で弁護士になりました。20年は労働基準監督署で働いていた方が弁護士資格を取って入所し、即戦力として活躍しています。こうした多様性によってイノベーションが生まれてくるのだと思います。

■ TMI総合法律事務所の海外事業展開及び国内オフィス
■ TMI総合法律事務所の海外事業展開及び国内オフィス
(2021年9月1日 現在)
(出所:TMI総合法律事務所)