聞き手/酒井 耕一(日経ESG発行人)

「人を中心としたオートメーション」を掲げ、計測と制御の技術で独自のソリューションを実現する。CSR活動を深化させ、自社と併せてサプライチェーン全体の課題解決を進める。

アズビルのESG経営の方針と、具体的な施策を教えてください。

北條 良光(ほうじょう・よしみつ)
北條 良光(ほうじょう・よしみつ)
アズビル 取締役執行役員常務
1990年アズビル入社、2013年執行役員プロダクションマネジメント本部長、14年取締役兼執行役員常務(グループ生産・調達担当)、16年同(グループ生産・調達担当、AA事業担当)(写真:村田 和聡)

北條 「新オートメーション」「環境・エネルギー」「健幸経営・学習する企業体」「サプライチェーン・社会的責任」という基本目標と関連ターゲットで構成する、「azbilグループSDGs目標」を2020年に公表しました。持続可能な社会の実現に向けて活動を強化しています。

 当社は2000年代初頭から環境・社会の視点でサプライチェーンの改善に取り組んできました。「サプライチェーン・社会的責任」は、これまでのCSR活動を深化させたものです。

 21年には外部機関のESG評価なども参考に、「環境サプライチェーン」と「社会サプライチェーン」の10項目にわたる対象領域で評価指標を設定しました。「環境サプライチェーン」では、部材の化学物質含有量が規制値を超えていないか監視し、超えている場合は提供元の取引先に改善要請を行って是正確認する、製品含有化学物質管理などを実施しています。

 取引先には環境負荷低減活動を要請するなど、グリーン調達も積極的に進めてきました。その効果として外部評価機関から環境面について高い評価を得ています。

環境対策で特に高い評価を得ている要因は何ですか。

北條 当社が扱うオートメーションは、もともと工場や施設の省エネを担うものです。以前から各工場や事業所の省エネを進め、CO2削減に力を入れてきました。排水規制や化学物質の含有規制などにも対応しています。環境対策が顧客の関心事になり、社会、お客様からの要請に応じて展開していることが、評価につながっているのでしょう。

■azbilグループのSDGs目標
■azbilグループのSDGs目標
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■サプライチェーンにおける評価指標の対象領域
■サプライチェーンにおける評価指標の対象領域
外部機関のESG評価を参考に10項目の評価指標を設定。環境・社会の両面で対象領域を拡充した(出所:アズビル)
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