川合 今後注力するのは環境・エネルギー、医療、モビリティ、情報通信の4分野です。新規事業の売上目標は、中計で400億円、長計で1000億円としています。

■2025 中期経営計画の概要
■2025 中期経営計画の概要
2020年に策定した「2030 長期経営計画 日特BX」実現のため、25年3月期までに取り組む施策や経営目標を具体的に定めた
(出所:日本特殊陶業)
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経営の中でESGをどう位置づけていますか。

川合 8つの重要課題を設定し、気候変動対応策としては、30年にCO2排出量30%削減(18年度比)を盛り込んでいます。ジェンダー、ダイバーシティ、ガバナンスの目標を設定することで、それぞれを強化します。グローバル人材マネジメントとして、外国人の登用にも積極的に取り組んでいこうと考えています。

 ガバナンスについては、今期からカンパニー制の導入で個々の判断スピードを上げるようにしています。遠心力が働きますので、それを引きつけて求心力を保つ意味でガバナンスを強めていきます。

20年のインタビューでは、ESG経営の達成度について「目指すべき山頂に対して3合目程度」とおっしゃっていました。今は何合目まで来ましたか。

川合 4合目か5合目といったところでしょうか。まだ結果は出ていません。これから答えを出していく段階です。自分たちが変わり、今までと違うことをする。それを「変えるために、壊す。」と表現しています。変わらなければ、社会から取り残されてしまいます。「どんな小さなことでもいいから新しいことを始めましょう」と声に出していくことが大切だと思っています。