山田執行役員は、「『SDGsネイティブ』の若者世代からすると、(社会課題の解決に寄与する)こうした活動は企業がやっていなければならないことだ。取り組みを知ってもらうことで『午後の紅茶、いいな』と思ってもらい、ブランドの好意度を高めていきたい」と話す。

 今回、商品名に付けた「HAPPINESS(しあわせ)」は、「Well-being」も意識しているという。Well-beingは一般に、心身ともに健康で社会的にも満たされている、つまり、生き生きとした活力の高い状態を表す。企業にとって、社員のWell-beingを高めることが重要な課題になっているが、キリングループは顧客のWell-beingにも目を向けている。Well-beingの要素である「健康」をCSVの柱の1つに位置付けており、午後の紅茶シリーズでは微糖・無糖の商品を展開している。「幸せの究極形がWell-beingだと思う。午後の紅茶としてどう貢献できるかは常に課題になっている。ヘルスサイエンスの領域、Well-beingに貢献していくところをキリングループの成長ドライバーにしていこうとしている」(山田執行役員)。

 キリンビバレッジは、午後の紅茶の21年の販売目標を前年比11%増の5420万箱に設定した。いちごティーを起点に顧客に「しあわせ」を広め、ブランド価値をさらに高められるか。同社を支える旗艦商品で新たな課題に挑む。