P&Gプレステージ合同会社は2022年7月15日、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)のスキンケア化粧品「SK-Ⅱ(エスケーツー)」を製造する滋賀工場(滋賀県野洲市)を報道陣に公開した。同工場は、SK-Ⅱの全製品に配合している天然由来成分「ピテラ」の製造を世界で唯一手掛ける。サステナビリティにも進んで取り組んでおり、使用する電力を100%再生可能エネルギーで賄う他、排水を飲める水質まで浄化する循環設備を導入している。

 来日したSK-ⅡグローバルCEO(最高経営責任者)のスーキョン・リー氏に、ブランドの展開やサステナビリティについて聞いた。

滋賀工場の生産ライン<br><span class="fontSizeS">(写真:P&Gプレステージ合同会社(以下同じ))</span>
滋賀工場の生産ライン
(写真:P&Gプレステージ合同会社(以下同じ))
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工場排水を飲める水質まで浄化する循環設備
工場排水を飲める水質まで浄化する循環設備
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2022年2月にSK-ⅡグローバルCEOに就任した。重点的に取り組むことは。

リー 氏(以下、敬称略) 一番優先しているのは、SK-Ⅱのブランド信念をしっかり伝えることだ。40年以上、全製品に配合してきた天然由来成分の「ピテラ」がブランドの根底にある。その魅力を積極的に発信して、お客様の認知度を上げていく。

スーキョン・リー氏
スーキョン・リー氏
SK-ⅡグローバルCEO
1994年4月P&Gコリアウィスパーアシスタントブランドマネージャーを務めた後、2012年7月P&G韓国CEO・ジェネラルマネージャー、16年1月APACスキン&パーソナルケア・セーフガードシニアバイスプレジデント、18年6月中国スキン&パーソナルケア・セーフガードシニアバイスプレジデントなどを経て22年2月から現職

 2つ目は、ブランドのスローガンでもあるお客様の人生や運命を変えること。スキンケアブランドとして肌を変えるだけでなく、人生や運命まで変えるという使命がある。現代の女性は、社会から、あるいは自分自身からのプレッシャーがあると思うが、自らの運命を変えられるようにサポートしていく。

 3つ目として、お客様を巻き込んで、よりよい地球と未来を実現できるように取り組んでいく。今、特に若い消費者はサステナビリティへの興味・関心が高い。ブランドとして地球にどんな影響を与えられるか、変化をもたらせるか、真剣に考えている。

コロナ禍でスキンケアに商機

足元の事業の状況をどう見ているか。日本は、新型コロナウイルス感染症の影響でインバウンド(訪日外国人)の需要が減り、化粧品メーカーは軒並み苦戦している。

リー コロナの影響は各国・地域が受けている。今の消費者は、自分をよりケアすることに対する興味や関心が高まっている。食生活や体の健康、肌をいたわることまですごく力を入れている。一方、長時間マスクをつけていることによる肌の悩みやトラブルが顕著になっている。スキンケアブランドとしてチャンスは大きい。

 日本のお客様に対しては製品やサービスの質をより高めていく。コロナの影響によって、店頭に行くのをためらう人がいるし、店頭で肌のコンサルティングを受ける際に、肌を直接触られるのを嫌がる人もいる。そうしたなか、新しい非接触型の肌測定器を投入し、手で触らずにお客様の肌の悩みやニーズに応えられるようにした。