ユーグレナは15歳の少女を2代目CFO(最高未来責任者)に選んだ。「サステナビリティファースト」の企業に変革するために若者の声を経営に生かす。

CFOとフューチャーサミットメンバーに選ばれた若者を歓迎するユーグレナの出雲充社長(写真:北山 宏一)
ユーグレナは2020年10月、CFO(Chief Future Officer:最高未来責任者)に川﨑レナさん(15歳)を選出したと発表した。
「未来を担う若いみなさんを思いきり歓迎したい。この1年間、たくさんチャレンジしてたくさん失敗して、その中から1つでも大成功をみなさんと一緒に生み出したい」。出雲充社長は同月17日、新たに選任したCFOと5人のフューチャーサミットメンバーを前にこう話した。
CFOは、これからの企業はどうあるべきか、そのために今何をすべきかを、若者の視点から意見を言い企業を変革する役割を担うポストだ。CFOとともに議論しながらアイデアを生み出すのがフューチャーサミットメンバーである。
世界の貧困や気候変動問題を解決し、未来を良くすることを目指す同社は、30年や50年に社会の中心的な存在となる若者が議論に参加していないのはおかしいと考え、19年、CFOを新設した。