ESGブランド調査2020取材班

約2万人にESGの視点から企業のブランドイメージを聞く「ESGブランド調査」。2000年から継続してきた「環境ブランド調査」の対象範囲を「環境(E)」だけでなく、「社会(S)」や「ガバナンス(G)」まで広げ、「インテグリティ(誠実さ)」の項目を加えた。第1回の調査結果は、トヨタ自動車、サントリーに続きイオンが第3位になった。製造業が上位を占める中、小売業で唯一トップテンに食い込んだ。「世界で求められる環境・社会活動のレベル」を念頭に、野心的な目標に挑戦する。

 ESGブランド指数で第3位に入ったのはイオン。小売業で唯一、トップテンに食い込んだ。

■イオンのESGブランド調査順位
■ESGブランド指数トップ10
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 イオンの環境・社会活動は植樹、リサイクルなど1990年代から継続しているものもある。「年を重ねる中で活動規模を拡大すると同時に質の向上を図ってきた。先進的な取り組みも導入し、進化を図っている」とイオングループ環境・社会貢献部の鈴木隆博部長は語る。

 新たな取り組みを導入する際の目線は“グローバル”に置く。「『世界で求められている環境・社会活動のレベル』を念頭に野心的な目標にも挑戦している」(鈴木部長)。

レジ袋削減で吉本とコラボ

 今回、環境分野では「消費者や地域住民・NPOと協力して環境を保護」で1位となった他、リサイクルや廃棄物削減で高い評価を得た。

 廃棄物削減に関して、イオンは2017年に「25年までに食品廃棄物を15年度比半減」という目標を打ち出している。現在、グループ店舗から出た食品廃棄物をリサイクルして自社農場で堆肥として活用し、生産した農産物を店舗で販売するという循環モデルを全国10カ所以上で構築中だ。

 またグループのダイエーでは19年11月から実験的に牛肉の包装に米素材企業・ダウが開発した高機能樹脂を使った「真空スキンパック」を採用し始めた。強靱性と弾力性がありシワや隙間なく真空で包装ができるため、鮮度保持期間を延ばせる。ステーキのような塊肉では消費期限が10日ほど延びるケースもあるという。廃棄を約50%削減できた商品もあるなど効果が確認できたことから、イオンは対象の肉を広げ、今後は鮮魚にも導入する予定だ。

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食品廃棄物削減を狙い、一部の店舗で牛肉の包装に「真空スキンパック」を導入し始めた(写真提供:イオン)