私はユーグレナの初代CFO(Chief Future Officer、最高未来責任者)として2019年10月から1年間活動してきましたが、そもそもCFOを公募しようと考えたのはユーグレナの永田暁彦副社長でした。今回は、私が密かに尊敬している永田さんと一緒に挑ませていただいた「Beyond Millennials 2020」(ビジネスインサイダージャパン主催)での登壇経験についてお話しできればと思います(前回の記事から読む)。

 当時はまだコロナ禍に入る前で、透明のアクリル板やマスクなど常用していない頃でした。感覚的には何年も前のように思えますが、イベント自体は2020年の1月終盤に行われたので2年も経過していません。CFOに就任してから3カ月が経過したばかりのときに、私は「制限時間のある登壇セッションにて、完全アドリブで頭がキレる方々とクロストークをする」という、かなりプレッシャーを感じることをやり遂げなくてはなりませんでした。たった30分、されど30分。課題解決の当事者として、永田さんにかなり助けていただきながら登壇させていただきました。

「Beyond Millennials 2020」(ビジネスインサイダージャパン主催)に登壇した小澤さん(左写真中央)とユーグレナの永田副社長(同右)
(写真:ユーグレナ)

抜群のトークセンス、語りかける姿に圧倒される

 CFO就任当時から頻繁に取材に対応したり、ユーグレナの仲間(社員)の方々と積極的に交流したり、1カ月後の19年11月には初めてのプレゼンテーションも経験していました。しかし、永田さんと登壇したイベントでは勝手が違いました。

 赤く点滅する時間制限のタイマーを片目で追いながら、聞かれた質問に対してオーディエンスの前で答え続けるのは完全に不慣れでした。限られた時間で質問に答えること、言いたいことを伝えること、相手が興味を持ってくれるような情報を提示すること。頭では分かっていても、なかなか柔軟には対応できないものだということを、身をもって理解できました。

 そんな中でも、永田さんは本当に全体に対して話すのに長けていました。永田さんが昔から逸材なのは伺っていましたが、一緒に登壇したことでその抜群のトークセンスと空気を柔らかくできる性格、そして伝えるべきメッセージを適切な言葉で語りかけている姿に私は圧倒されていました。憧れるという感情と、悔しいという感情で溢れていました。もし永田さんがいなかったら、私だけだったら、あのトークセッションは成り立たなかったでしょう。