今回は、ユーグレナの初代CFO(Chief Future Officer、最高未来責任者)になった私とユーグレナFutureサミットメンバーが、任期の半分を費やしたプロジェクト企画の経緯と、取締役会でプレゼンテーションした時のことをお話ししたいと思います(前回の記事から読む)。

 ユーグレナの仲間(メンバー)になってからおよそ半年間、私は取材対応や登壇をしながら、「今のユーグレナと私たちが社会のためにやるべきプロジェクトは何か」をメンバーらと模索していました。

 ユーグレナFutureサミットメンバーは全国各地から集まっており、1人はカナダ在住でした。そうした事情もあって、コロナ禍に入る前でも月に一度しか対面で話せていませんでした。そんな中で、早期からオンラインとオフラインを組み合わせながらコミュニケーションを取り、多い時は1週間に3~4回オンラインで打ち合わせをしていました。

目指したい社会が明確に

 正直言って、企業という組織形態をそこまで把握しておらず、かつ社会経験のない私たちが最初に提案していた企画内容は、どれも現実からかけ離れているものばかり。当初はそれすら自覚できていませんでした。しかし、他のユーグレナの仲間(社員)の方々が同社の事業について説明してくださったり、どういうことなら多くの人を巻き込めるのかを伝授してくださったりしたお陰で、時間がかかりはしたものの企画内容を磨き上げていくことができました。

 挫折と成長を繰り返しながら議論を重ねた結果、私たちの「目指したい社会」と「そのために必要なプロセス」が明確になりました。まず、目指したい社会は「みんなが環境に配慮した行動を日常的に取れること」です。現在は日頃から環境に配慮するような人が増え、社会は改善されつつあります。けれど、どこかでまだ「意識の高い人たちが環境保全活動をしている」と思っている人たちが一定数います。なので、日常的にサステナブルな選択をする人がマイノリティではなくマジョリティな世の中に変えたいのです。そして、そのために必要なプロセスとして、私たちは「上流からの仕組みづくり」を選択しました。

ユーグレナの役員を前にプレゼンする小澤さん(右写真の右端)。小澤さんと共に「目指したい社会」を考えたFutureサミットメンバーと事務局のスタッフたち(左)
(写真:ユーグレナ)