前回は、ユーグレナのCFO(Chief Future Officer、最高未来責任者)のバトンを2代目の川﨑レナさんに渡したことをお話しました(前回の記事から読む)。今回は、CFOの1年の任期を終えてから受験を経て、大学生になった今の私についてお話しできればと思います。

早稲田大学社会科学部で新生活をスタートさせた小澤さん
早稲田大学社会科学部で新生活をスタートさせた小澤さん

 現在、私は早稲田大学社会科学部に在学しています。大学選びもかなりギリギリまで苦戦しましたが、できるだけ自分が知らない世界を、今まで探求できていなかった学問を深められる環境を選んだつもりです。また、異質な高校生活を経験したことで、大学では普通に一学生として勉学に励み、仲間を見つけるといった青春を求めてもいた気がします。とにかく、大学に進学してからの個人的な目標は、目前の出会いやチャンスに丁寧に向き合うのを怠らないことでした。

 そのような目標を密かに立てて、もう半年が経過しました。相変わらずコロナ禍で思うような移動ややりたいことができない場面が多かったかもしれません。しかし、そんな中でも大学で仲間と呼べる人たちに出会うことができました。みんなそれぞれ異なるバックグラウンドを持っていますが、同じ大学の仲間として日常的に顔を合わせ、お互いに切磋琢磨しつつも、談笑できている日々が楽しいです。半面、高校生の頃から素朴な日常をより大切にできていたらな、と少し後悔することも正直あります……。

 私生活の方では、ここ数年大変お世話になっている「ユーグレナ初代CFO」という肩書きだけではなく、この11月に「丸井グループ最年少アドバイザー」というものが加わりました。丸井グループの中でも引き続き将来世代の一員として、次にバトンを繋げるために社会で何に取り組んでいく必要があるのか、何を変えていかなければならないのか模索し続けていきたいと思います。

 抜擢してくださった代表取締役社長の青井(浩)さんには感謝してもしきれません。この新しい環境の中でも必ず何かをより善くできるように今まで以上に大学外での勉強や経験を積んでいきたいと思います。高校生の頃は失敗を恐れ過ぎていたという反省を踏まえて、今後はより挑戦的に様々な企画に参加したり、プロジェクトを立ち上げたりしていきたいです。

小澤さんは新たに丸井グループの最年少アドバイザーに就任した。右は青井浩社長 <br><span class="fontSizeS">(写真:鈴木 愛子)</span>
小澤さんは新たに丸井グループの最年少アドバイザーに就任した。右は青井浩社長
(写真:鈴木 愛子)

 前回のコラムでは、大学に進学したことが「新しいチャプター」だと言いました。しかし、それよりも、新しい社会的役割を担えることの方が私にとっての「新しいチャプター」なのだと今実感しています。いつまでも17歳の頃の自分に縋り続けるのではなく、今の自分を一番誇れるように、社会を少しでもより善くするために──。

 本コラム「Z世代が考える未来、小澤杏子のCFOダイアリー」は今回で最終回となります。1年間読んでくださったみなさまありがとうございました。こんなに自由に自分の考えや思いを綴れる場を日経ESGさんに頂けて、楽しみながら続けることができました。これからも中身は変わらず、一歩ずつ前進していきます。今後とも暖かく見守っていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします!