ユーグレナの初代CFO(Chief Future Officer、最高未来責任者)に就任した私は、8人のFutureサミットメンバーとともにユーグレナの未来を考える活動を開始しました(前回の記事から読む)。今回は、メンバーとのチームビルディングについてお話しします。

 国内外から集まったサミットメンバーは、言うまでもなく皆優秀で、それぞれ独特な問題意識を持っています。チームというのは、メンバーが優秀であればあるほど統括するのが困難になる。だからこそ、メンバーそれぞれの長所を最大限に生かせるように善処することで、どこにも負けない発想・分析・実践力を備えたチームになると考えました。

 メンバーの長所を最大限に生かせるチームを作るには、何が一番大切なのか。私はそれを模索するべく、当時和訳されて間もなかった『1兆ドルコーチ』というエリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグルによる書籍(編集部注:アメリカンフットボールのコーチ出身で、スティーブ・ジョブズの師と言われるビル・キャンベルが、グーグルやアマゾン・ドット・コムなど米シリコンバレーのテック企業を成功に導いた指導法をつづった書)を読んでいました。全体を通して一番印象に残ったのは、「お互いを知ることの大切さ」です。

 ユーグレナは、出会って間もない9人が互いの問題意識を深く知ることができるように少し工夫した手段を提供してくれたので、私はそのチャンスを生かそうと決めました。

 初回の顔合わせの時、私たちは1つの大きな課題を出されていました。それは、まずやりたいこと(ゴール)を合計100個考案することです。単純計算でいけば、私を含めた9人のメンバーで最低でも1人11~12個考える必要がありました。この課題に取り組むことこそが、一番早くお互いの特徴や問題意識をとらえられる手段だったのです。というのも、なぜそのゴールを設定したのか、どういうプロセスで達成を目指すのか、メンバー一人ひとりが提示する案には、それぞれの問題意識や考え方の特徴がはっきり出るからです。

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それぞれが考えてきたやりたいこと(ゴール)をじっくり読み込む小澤さん(左写真奥の列の左から3番目)とFutureサミットメンバー。ユーグレナの社員の話に熱心に耳を傾ける若者たち(右)
(写真:ユーグレナ)