「本来の健康」を目指して

 例えば、20年9月に当社の本社がある東京・中野の中学・高校と一緒に、人々を元気にする取り組みを実施しました。普段は言えない感謝のメッセージを書くイベントでは、社内外から年齢も立場も様々な人たちから約1400件のメッセージが集まりました。

 中には、「単身赴任中のお父さん、いつも励ましてくれてありがとう。コロナで会えなくなって気づきました」という子供のメッセージもありました。誰かの感謝の思いを目にすると、見た人も元気になるものです。これらのメッセージは「中野マルイ」にも展示され、多くの方々に見ていただきました。

 他にも、社員が自ら講師役を務めたセミナーをライブ配信しました。健康生成論などで学んだ知識を基に、中高生にSDGs(持続可能な開発目標)や意味感を持つことの重要性などについて教えたところ、参加した中高生約200人から大きな反響がありました。いただいた感想をいくつかご紹介しましょう。

 「部活ではよくネガティブなことを考えてしまいます。しかし、何のためにやっているのかという意味感を持って、自分がポジティブだと周りの人までポジティブになると、このセミナーで知りました」(中学生)

 「輝くように生き生きとした状態でいるためには、身体、情動、頭脳、精神が互いに密接に関係していることが分かりました」(高校生)

 「『心が変われば行動も変わる。行動が変われば習慣も変わる。習慣が変われば人格も変わる。人格が変われば運命も変わる』。この言葉を大切に、これからも自分の体といろいろ相談しながら部活と勉強を両立できるように頑張りたいと思いました」(高校生)

 「合唱コンクールのパートリーダーになったので、学んだ『ロサダライン』を生かし、いろんな人のできているところを見つけて、伝えるようにしたいと思います」(中学生)

 「働く場所を幸せ溢れる場所にすることを『ウェルネス経営』といい、そのためにアクションを起こすプロジェクトを『ウェルネス経営推進プロジェクト』というそうです。私は今はまだ学生ですが、将来的には働いている全ての人がやりがいや働きがいを感じて働けたら素敵だろうなと思いました。そうできる人になりたいです」(高校生)

中高生とプロジェクトメンバーの社員がコラボ
感謝のメッセージを「中野マルイ」に展示
(写真:丸井グループ)

 最後に、米ナショナル・ウェルネス・インスティテュートのウェルネスの定義をご紹介します。「ウェルネスとは、より成功した生存の在り方を知り追及する、積極的な取り組みである」。健康経営が目指す世界とは、このようなものではないでしょうか。