日経ESG・ESGブランド調査2021取材班

第2回 ESGブランド調査の結果は、昨年に続きトヨタ自動車が1位を堅守した。2位は各項目でバランスよく高い評価を得たサントリーだった。一方で、3位のスターバックス コーヒー ジャパンをはじめ、ソニーやコカ・コーラなど昨年から大きく順位を上げた企業も目立つ。

 一般の消費者やビジネスパーソン約2万1000人にESGの視点から企業のブランドイメージを聞く「ESGブランド調査」。第2回の結果は、昨年に引き続き圧倒的な支持を得たトヨタ自動車が総合1位を堅守した。2位には、昨年と同じくサントリーが続いた。

■ ESGブランド指数トップ10
■ ESGブランド指数トップ10
11位から100位のランキング、調査方法は4ページを参照ください

 この調査では、「環境」「社会」「ガバナンス」「インテグリティ(誠実さ)」の4分野で、「気候変動の対応に努めている」や「経営トップがガバナンスに対する高い意識を持っている」など合計68の項目を設定し、各社(各ブランド)のイメージを聞いた。

 インテグリティでは、ESGに分類できない良い会社のイメージとして、「将来世代のことを考えて経営している」などの項目を設定した。

環境、ガバナンスでトヨタ

 昨年に続き、今回もトヨタブランドの強さが際立った。総合順位を示すESG指数で1位になっただけでなく、指数が100を超えたのはトヨタのみだった。分野別では、社会のイメージスコアでは2位になったものの、環境、ガバナンス、インテグリティで1位になった。環境は、ESGブランド調査の前身である環境ブランド調査から昨年まで、サントリーが4年連続して1位を獲得してきたが、今年はトヨタがわずかの差でかわした。

 特に強かったのは環境とガバナンスだ。環境では「省エネに努めている」「有害物質の削減に努めている」「従業員の環境教育に力を入れている」など、全12項目中5項目で1位になった。特に省エネに関しては、企業の環境活動を評価する際に重視する項目として回答者の62.9%が選んでおり、最も関心の高いテーマになっている。

 ガバナンスに至っては、「経営トップがガバナンスに対する高い意識を持っている」「企業活動の情報開示がしっかりしていて説明責任を果たしている」など、全12項目中10項目で1位を獲得した。

 トヨタに対しては、119件の回答者の自由意見が記入されている。その中で最も多いのは、電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)などエコカーに関するものだ。次いで多いのは「Woven City(ウーブン・シティ)」。トヨタが21年2月、静岡県裾野市で建設に着手した、あらゆるモノやサービスがつながるコネクティッド・シティの実証都市だ。

トヨタ自動車が2021年2月に着工した未来型都市「Woven City(ウーブン・シティ)」は消費者の注目度も高い。地鎮祭には豊田章男社長が参加した<br><span class="fontSizeS">(写真:トヨタ自動車)</span>
トヨタ自動車が2021年2月に着工した未来型都市「Woven City(ウーブン・シティ)」は消費者の注目度も高い。地鎮祭には豊田章男社長が参加した
(写真:トヨタ自動車)