「心身の健康や幸福」を指す語で、世界保健機関(WHO)が1946年に提唱した概念である。

 心身が健康で幸福感が高い従業員は創造性や生産性が高く、企業の価値向上に寄与するという調査結果も報告されている。このため、持続的な成長を目指す企業の経営課題としてウェルビーイングが注目されるようになった。

 類似語に「健康経営」があるが、これまで多くの日本企業で推進されてきた健康経営では、従業員の疾病を予防したりメンタルの不調を防いだりすることを目標としてきた。これに対し従業員のウェルビーイング向上を狙うウェルビーイング経営では、一人ひとりがさらに「活力が高い」状態で自律的に行動できる組織を目指している。

 ウェルビーイングは人的資本への投資や従業員エンゲージメント向上にも大きく関わるため、経営ビジョンに掲げる企業も増えている。具体的施策として、従業員による「手挙げ」の組織風土づくり、ワーケーションの推進、副業や兼業の支援などが挙げられる。