米国サステナビリティ会計基準審議会は、企業が非財務情報を財務報告書に記載するための開示基準の開発・普及を推進する米国の非営利団体である。Sustainability Accounting Standards Boardを略してSASBと呼ぶ。2011年に投資家や金融機関、環境団体などが設立した。

 SASBが作成した開示基準は、①環境、②社会資本、③人的資本、④ビジネスモデルとイノベーション、⑤リーダーシップとガバナンス──の5つのテーマで開示項目を規定している。ヘルスケアや金融、非再生資源、テクノロジーコミュニケーション、運輸、サービス、資源加工、消費財、再生可能資源・代替エネルギー、インフラストラクチャーの10分野・79業種で基準を策定している。

 2021年6月、SASBは国際統合報告評議会(IIRC)と合併し、価値報告財団(VRF)を設立した。これは近年、企業の長期的価値に関する気候変動などのサスティナビリティについての情報開示の重要性の高まりから、より包括的な企業報告の枠組みの構築を求める声に応えた形だ。