ピーター・ミルズ 氏(写真:中島 正之)

 2014年に力を入れるのは、「持続可能なパッケージ」「水」「エネルギー・温暖化対策」「持続可能な農業」の4分野だ。

 2013年に導入したピークシフト自販機は、夏の日中に冷却せず消費電力を95%削減するもので、大変好評だ。当初2万5000台を設置する予定だったが、年末までに2万8000台に達した。2014年は4万5000台を新たに導入する予定だ。

ウオーター・ニュートラル目標

 当社は2020年までに全世界の工場で使用した水と同等量の水を森林保全などによって地球に返し、実質的な水使用量をゼロにするという「ウオーター・ニュートラル」の目標を掲げている。

 実現に向けて、まず水使用量の削減を大幅に進めた。2012年は1L入りの製品を作るために5.25Lの水が必要だったが、2013年は14%削減して4.61Lになった。電子ビーム殺菌装置の導入や、逆浸透膜を用いた水のリサイクルなどを取り入れ、劇的に減らすことができた。水を使いすぎないなど、工場にも意識改革をしてもらった。2020年には2.5Lにするという大きな目標も持っている。背伸びした目標だが、技術や意識改革によって達成したい。

 水を使い続けられる持続可能な水源は、我々にとって重要な資産である。2013年10月には当社と日本製紙との間で森林資源と水資源の保全に関する協働活動協定を結んだ。森の管理で経験豊富な日本製紙と、水を管理してきた当社が組むことで相乗効果が生まれることを期待している。森と水の保全は、地域社会と一緒になって行う。

 その最初のプロジェクトを群馬県片品村にある日本製紙の社有林で実施した。コカ・コーラを製造する関東最大の工場の水源に当たる。ここでは自動販売機の売り上げの一部を地元の尾瀬高校の環境学科に寄付した。地域の人々の参加を得ながら、今後も活動を続けたい。

 そして2020年の東京五輪は、当社のサステナビリティ活動の成果を発表する場になると考えている。