三浦 善司 氏(写真:中島 正之)

 1998年に他社に先駆けて環境経営を提唱した。私たちが進める環境経営とは、「環境保全活動を通じて利益を創出し、経営と一体となって継続的に環境保全を進めること」を意味する。

 具体的には省エネ・温暖化防止、省資源・リサイクル、汚染予防、生物多様性保全を4本柱に活動を推進している。生物多様性保全以外の3分野では2020年目標と2050年目標を設けているのが特徴だ。

 スポンサーを務める全英リコー女子オープンは、大会期間中に選手の活躍に応じてアフリカに苗木を植樹する活動をしている。これは我々のビジネスを通じて、お客様が紙をたくさん使っていることに対応したものだが、最近ではお客様に新しいワークスタイルを提案することで、環境経営を進めようと考えている。

ペーパーレス国際会議を実現

 2012年の国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会や2013年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)交通大臣会合では、タブレット用の会議アプリなどを使用して大規模なペーパーレス会議を実現した。2013年に発売したインタラクティブホワイトボードは、パソコンやスマートフォンなどの情報機器を接続するだけで、電子ペンでの書き込みや会議結果の保存・共有ができる。ネットワークを経由すれば遠隔地との画面の共有も可能だ。

 2014年は循環型社会の実現に力を注ぎたい。2011年12月に福島県喜多方市に複合機のリユースセンターを開設した。東日本大震災の被災地で事業の再開を目指す地元企業への支援の一環として始めたものだが、このモデルをブラジルやインドなど海外に展開したい。この数年でお客様の嗜好が大きく変化した。新品でなくてよい、レンタルでよいと考える方が増えている。リユースセンターの海外展開は、こうしたニーズの変化にも対応できる。

 2014年は新しい技術を開発しなくてはいけない。そのための元年と位置付けている。いずれにしても我々はイノベーションをすることでしか生き残れない。これが企業の社会的な使命だと考えている。