聞き手/谷口 徹也(日経エコロジー編集長)

複合機などのリユース、リサイクルを徹底。再生機事業に力を入れる。環境に配慮する顧客の意識に対応した新サービスに商機を見いだす。

――2014年は循環型社会の実現に力を入れるという方針を立てていました。

三浦 善司(みうら・ぜんじ)
リコー 代表取締役社長執行役員CEO
1950年1月青森県生まれ。76年上智大学大学院経済学研究科修士課程修了、リコー入社。2000年執行役員経理本部長、 2004年常務取締役、総合経営企画室長などを経て、2013年4月から現職
写真/尾関 裕士

使用済み製品を分解洗浄し、再び組み立てて利用する「再生機」

三浦善司氏(以下、敬称略) 全国各地にリユースセンターがあり、使用済みの複合機、レーザープリンターを年間20万台ほど回収しています。それらはメンテナンスをして再生機として再利用するか、再資源化します。

 初めて再生機を販売したのが1997年。それ以降、ラインアップを拡大して、現在は20機種以上になりました。業界内では最も多いと思います。これを海外でもどんどん展開したいと思っています。

 この事業が拡大する背景には、お客様の志向の変化があります。「所有から使用へ」と言われるようになって久しく、コピーなども使った分だけ料金を払う形になっています。そういうお客様は、再生機でも全く構わない。製品はもともと頑丈に作ってありますから、2回でも3回でも、リサイクルできます。

 安くて、やわな機械を作って、調子が悪くなったら捨ててしまうようなビジネスはしたくない。日本の大手メーカーなら同じ考え方でビジネスをしていると思いますが、海外メーカーには、壊れたら捨てて買い直してもらおうという感覚のところも多い。新興国だとさらにその傾向が強くなると思います。


――顧客の環境配慮のレベルによって、事業のあるべき姿も変わりますね。

三浦 お客様の環境意識がもっと進むと、紙を使ったコピーそのものを控えようとなります。必要なドキュメント管理ができればいいわけで、それでコストも下がり、環境にも優しいとなれば、需要が変わっていくわけです。そこにITを活用する我々のビジネスチャンスがある。