日経BP環境経営フォーラムの「環境ブランド調査2015」は、サントリーが5年連続の首位を守るものの、2位との差が縮まった。環境ブランド指数はサントリーの99に対し、2位のトヨタ自動車が97、3位のパナソニックが92.1と迫った。2014年は首位サントリーと2位トヨタの間に8ポイントの差があったが、2015年は背後にぴたりと付いた形だ。

 環境ブランド指数を構成する4つの指標にも変化が表れた。2014年は4指標ともサントリーが1位だったが、2015年は「環境コミュニケーション」でパナソニックが1位、「環境評価」でトヨタが1位となった。

学生ランキングは他の年代や職業とは異なる順位を示す。情報を収集するメディアの多様化が背景にある

 女性はサントリーを、男性はトヨタを支持する。年代別に見ると、29歳以下はホンダ、30歳代はパナソニック、40歳代はトヨタ、50歳代と60歳以上はサントリーが1位。自然環境への関心が高い女性の中高年層がサントリーを評価し、20~40歳代の男性はトヨタやホンダなど技術力を生かした企業ブランドに関心が高い様子が浮かび上がる。さらに学生ではライオンやロッテが上位に入り、他の年代とは異なる順位を示した。接するメディアが多様になり、その影響を受けた可能性がある。

 上位陣の顔ぶれは固定化しているなか、急上昇を遂げたブランドもある。上位50ブランド中、2014年から環境ブランド指数を上げ、かつ2013年からも指数を5ポンイト以上上げたのは、パナソニック、ホンダ、コスモ石油、カゴメ、モスフードサービス、富士フイルムの6社に絞られる。

 パナソニックは省エネ機器を着実に発表してきたことが支持を集めた。「電車内の動画広告で取り組みを知り、好印象を受けた」という回答者も多かった。ホンダは2015年2月に発売した高級車レジェンドのハイブリッドカーを評価する声が多い。

 富士フイルム、モスフードサービス、コスモ石油を見ると、社会課題を解決する事業や、ステークホルダーとの対話、体験型の環境保全活動が評価の鍵となっている。