エバリスト・ティトイ・フランシスコ 氏(写真:中島 正之)

 サステナビリティの取り組みを水、パッケージ、気候変動対策、持続可能な農業の4つの柱で進めている。2017年は特に水とパッケージで大きな進捗があった。

 飲料会社の当社にとって水は最優先課題だ。1ℓ入り製品を作るための水使用量は2011年の5.58ℓから2016年末には3.97ℓに削減した。水の再利用を進めた上で、どうしても減らせない水を森林や水田を涵養して地球に返し、実質的な水使用量をゼロにする「ウォーターニュートラリティ」を進めている。

 全国21カ所の工場で水源を特定し、涵養活動をしてきた。愛知県東海工場では稲刈り後の田んぼに水を張って涵養している。関東2工場の水源にあたる群馬県の森林では、日本製紙と協定を結び、同社の森の保全活動をしている。2016年末に全国21工場でウォーターニュートラリティを達成した。

 2020年までにサステナブルなパッケージを100%にする目標を掲げている。植物由来樹脂を使ったバイオPETかメカニカルリサイクルのPETを使う。世界のコカ・コーラカンパニーでは2009年から植物由来PETを導入してきた。植物からモノエチレングリコールを作る。

メカニカルPETの使用を拡大

 日本では「い・ろ・は・す」のほぼすべての商品にこの植物由来PETを使ってきた。2015年からはメカニカルリサイクル資材も導入した。無菌充填の商品にメカニカルPETを使用し、2016年からは炭酸商品にも使い始めた。

 現在、本数ベースで51%がメカニカルPET、17%がバイオPETと全体の68%を占める。2020年の100%を目指して、2018年はメカニカルPETの使用比率を上げる。

 2017年5月には「い・ろ・は・す」のラベル印刷を油性のグラビア印刷から環境負荷の小さい水性のフレキソ印刷に変え、1882tのCO2を削減した。ラベル会社と充填工場の連携があって実現できた。

 2018年も引き続き、サステナブル・パッケージや、水対策、気候変動対策を進め、持続可能な農業を推進する。コカ・コーラカンパニーでは2025年や2030年に向けてのサステナビリティの目標を設定し、2018年のどこかで公表する予定だ。