木下 公貴 氏(写真:中島 正之)

 産業用を中心に太陽光発電システムの販売・施工を手掛けている。本業は順調だ。2016年度に手がけた太陽光発電事業は70MW(メガは百万)に上り、前年度に比べて8MW増えた。2017年度は80MWを見込んでいる

 当社が手配した土地に太陽光発電システムを建設し、それを投資対象としてインターネットで販売している。こうして集めた資金が、太陽光発電事業を中心とした再エネ事業の原資となる。

10本の小口ファンドを販売

 より多くの方に投資してもらおうと、2015年から一口50万円で出資ができる「エコの輪ファンド」を始めた。2016年11月までに10本のファンドを販売したが、税引き前の目標利回りはすべて5%以上だ。

 2016年11月に発売した10本目のエコの輪ファンドは、初の優先出資型ファンドにした。一口10万円から出資できるようにするとともに、当社が出資分の30%を劣後出資することで、安心して太陽光発電への投資ができるようにしている。今後も、購入しやすいファンドを作っていきたい。

 当社は、再エネの普及を目指して事業を行っている。この目標を実現するため、2017年は電力の「自給自足プロジェクト」に注力したい。このプロジェクトは、自家消費型モデルと地産地消型モデルの2つからできている。

 自家消費型モデルは、事業者を対象にしたものだ。敷地や建物の屋根などに太陽光発電システムを設置してもらい、その電力を事業所内で使っていただく。このスキームを利用し、足りない部分の電気を当社から購入すれば、電気代は25%安くなる。初期投資も3~5年間で回収できるようになる。

 一方の地産地消型モデルは、自治体と協力しながら進める。地域固有の自然の恵みを生かした発電事業を私達が手掛け、作った安価な電気を地域住民の皆さんに使っていただくというものだ。

 電気は差別化が難しく価格競争になりやすい。しかし、使用する電気に愛着を持てれば適正な価格で販売ができるだろう。2017年1月には静岡県で小水力を生かした発電事業をグループ企業が手掛け、当社で電力の供給を始める予定だ。こうした取り組みを通じて、再生可能エネルギーの普及に貢献していきたい。