「複雑すぎる」と感じていた

――GRIに話を戻しますが、モヒンさんはどのようにしてCEOに選ばれたのですか。

モヒン GRIからの要請を受けて引き受けました。私はもともとGRIのガイドラインに対して批判を持っており、英ガーディアン紙に取り上げられたこともあります。その記事を見せても「ぜひ来てほしい」と言われたのです。

――どのような点を批判をされていたのですか。

モヒン 一言で言えば「複雑すぎる」ことです。

――インテルなどの企業でサステナビリティを担当していたので、使う側の視点で批判していたのですね。

モヒン インテル、アップル、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)などの企業で20年間働きました。2016年までAMDで働いていましたが、AMDのリポートはこんなに薄いですよ(指で5mmぐらいを示す)。

――では、これからGRIスタンダードは企業にとって使いやすく変わっていきそうですね。

モヒン そうです。私にはとても大きなチャンスが与えられたと考えています。とてもエキサイティングな取り組みです。ただ、実現まで少し時間をください。

――GRIの活動に対する資金面での支援はどうですか。

モヒン スイス、スウェーデン、ノルウェー、オーストラリア、英国などの政府からの支援が大きいですね。

――日本政府からはいかがですか。

モヒン まだですね。今回すばらしいミーティングがもてたので、今後に期待しています(笑い)。

写真/中島 正之