「わがマチ」でSDGsを達成

 前年の47位から13位に大きく順位を上げたローソンにも注目したい。「消費者や地域住民などとの連携や協力」のプラスイメージのスコアが今年大きく改善した。こうした「地域への貢献」を消費者に伝える役割を果たしているのが、毎年発行している「マチと共に生きる取り組み報告」というユニークな30ページほどの小冊子だ。

 「環境報告書の堅いイメージではなく、手に取りやすい小冊子を作ろうと考えた。イラストや写真を多く使い、親しみやすさ、分かりやすさをポイントに誌面づくりをしている」と、同社環境社会共生・地域連携推進部の深田裕康部長は語る。

ローソンが毎年発行している「マチと共に生きる取り組み報告」。SDGsの目標とひもづけながら、マチの課題を解決する取り組みを紹介している
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 この小冊子を開くと、まず目に飛び込んでくるのが、「“みんなと暮らすマチ”を幸せにするため、マチの課題解決にチャレンジ」というメッセージ。SDGs(持続可能な開発目標)を意識しながら、マチの課題を一つひとつ解決していくと宣言している。そのうえで実際の取り組みをSDGsの17の目標にひもづけている。店舗の敷地を提供して行う健診サービスは、目標3「すべての人に健康と福祉を」といった具合だ。

39都道府県で110台が稼働している移動販売車

 同社は全国52の自治体と協定を結び様々な連携事業を展開している。東京都青梅市では、毎週水曜日と金曜日に食料品や日用品など約300品目をトラックに積んで移動販売を行っている。「山間地域だけでなく、都会でも買い物に困っている高齢の方が増えている。移動販売は小さな店舗であり、お客様が集まるコミュニティー。地域の見守りという面でも効果は大きい」と深田部長は話す。

 今年6月からは、ローソン全店で年間約4.4万t発生するという食品ロス削減に向けたプログラムがスタートした。「Another Choice」と記されたシールを貼付した商品を、Ponta会員またはdポイントカード会員の来店客が夕方以降に購入すると、100円につき5ポイントが付与される。さらに対象商品の売り上げ総額の5%を、ローソンが子どもたちへの支援の取り組みに寄付する。愛媛県と沖縄県の店舗で実証的に行い、全国に展開する計画という。

食品ロス削減と子どもの支援の両立を目指す取り組み「Another Choice」
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 「地域によって抱えている社会課題は違う。当社は地域連携の担当者を全国6拠点に配し、毎週WEB会議を開いて取り組みを共有している。これからもマチの課題解決に取り組んでいきたい」と深田部長は意欲をみせる。