BNPパリバ・アセットマネジメント CEO・代表取締役社長 土岐 大介氏

 BNPパリバ・アセットマネジメントは、フランスのパリに本社を置く資産運用会社です。運用資産額は約60兆円で、投資を通じてサステナブルな世界をつくることに貢献することを使命にしています。

 サステナブル投資には2002年から取り組んでおり、今は全ての資産クラス、地域、業種でESGを分析しており、ESG専門チームに25人が所属しています。2019年3月に「グローバル・サステナビリティ戦略」を定めました。2020年までに、全ての運用戦略でサステナブル投資を導入する予定です。

先行する欧州のESG投資

土岐 大介氏
BNPパリバ・アセットマネジメント CEO・代表取締役社長(写真:中島 正之)

 欧州では、持続可能なファイナンスの確立に向けた取り組みが活発です。欧州委員会が2018年3月に持続可能なファイナンスに関するアクションプランを採択しました。10の行動を定めており、EUタクソノミーの確立、投資助言へのサステナビリティの組み入れ、投資家と運用会社の義務の明確化などが、私たちに関わる項目と言えます。EUタクソノミーは、グリーンな経済活動を評価するための分類手法で、グリーンな事業に資金の流れる仕組みをつくるという目的があります。

 フランスでは、エネルギー転換法で運用会社に対してESGに関するルールを定めています。投資戦略にESGをどのように統合するか、エネルギー転換にどのように貢献するかといった内容を当局に報告する必要があります。日本企業は、欧州のこうした動きも参考にしながら、投資家との対話で、在るべき姿を探っていく必要があるでしょう。

 サステナブル投資では、「3つのE」を主要テーマにしています。エネルギー転換(Energy)、環境の持続可能性(Environment)、平等と包括的な成長(Equality)です。これらにまつわる企業の取り組みを追跡・モニタリングして公表していきます。

 企業のESGスコアリングは、3段階のプロセスを踏みます。まずは定量データを基に業種共通と業種固有の指標を用いて0〜100のスコアを出します。続いて対話による定性評価です。定量評価したESGスコアの30%の範囲で加点・減点します。こうして最終スコアを出し、1〜10段階でランク付けします。