社員の「やらされ感」をなくす

(8)説明会を開催

 丸井グループは初めて統合レポートを発行した2015年12月に「統合レポート説明会」を開催しました。出席した投資家は「ESG説明会」と受け止めたようで、SNSで「丸井のESGは面白い」といった感想を発信してもらえました。投資家がESGに関心を持っていることが分かったので、以後は非財務情報に力点を置いた説明会として運用しています。

(9)ESG推進部の設置

 ESG情報の開示には多くの作業が必要で非常に手間がかかるため、2016年10月にESG推進部を立ち上げました。サステナビリティ部の担当者が兼任しています。

(10)社員の自主的な参加によるESGの取り組み

 ESGは社員一人ひとりがもともとやりたいと思っていることなので、丸井グループでは社員が情熱ややりがいを持って創造的に取り組めるようなESG活動を目指しています。グループのサステナビリティ経営のテーマである「インクルージョン」に沿って、社員が自主的に参加するプロジェクト活動を中心に各職場で取り組みを進めています。

 今は「多様性推進プロジェクト」「マルイミライプロジェクト」「健康経営推進プロジェクト」の3つが進行中です。特に健康経営推進プロジェクトは人気が高く260人が応募してきました。論文審査で合格した51人が活動中です。

 ESG経営を成功させる秘訣は「強制しないこと」。みんなが「やりたい」ことを支援することが大事です。

 おかげさまで「共創経営レポート」はGPIF(年金積立管理運用独立行政法人)の運用委託先が選ぶ「優れた統合報告書」に2年連続で選定され、「日経アニュアルリポートアウォード優秀賞」を受賞しました。

 また、丸井グループは世界的な社会的責任投資株式指数である「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・アジアパシフィックインデックス」や、GPIFが選定した3つのESG指数の構成銘柄に選定されるなど、ESG銘柄として評価をいただいています。その結果、資本市場の評価が上がり、また優秀な人材が集まるようになったと感じています。これは会社にとって大きな資産。将来の利益につながると確信しています。

丸井グループ代表取締役社長代表執行役員 青井 浩 氏
写真/鈴木愛子