聞き手/酒井 耕一(日経ESG発行人)

ストレージ(倉庫)のレンタルを柱に数々の不動産関連事業を展開し、躍進するエリアリンク。その成長の根底を、自身の経験を基に体系化した人材育成プログラムと柔軟な働き方が支える。

――まずは事業の概要と経営ビジョンを教えてください。

林 尚道(はやし なおみち)
エリアリンク 代表取締役社長
東京理科大学工学部経営工学科卒業後、1978年千曲不動産(現スターツコーポレーション)に入社。1995年千葉県船橋市にウェルズ技研(2000年に商号をエリアリンクに変更)を設立し、代表取締役社長に就任。2010年からは一般社団法人日本セルフストレージ協会代表理事も務める(写真:木村 輝)

林 尚道 氏(以下、敬称略) 当社は1995年に創業しました。「世の中に感動を与える未来型理想企業へ」というコンセプトの下、お客様ファーストの姿勢で、レンタル収納用スペースの「ハローストレージ」を中心に展開する企業です。ストレージビジネスは米国では200億ドルの市場規模がありますが、日本はまだ米国の30分の1程度。当社は国内ストレージ業界でトップの位置にあり、2025年にシェア50%を目指しています。そのほか、地主と借地権者の権利関係を調整して土地再生を行う底地事業や、不動産販売、アセット事業なども手がけています。

 従業員数は約100人。この数字はここ数年変わっていませんが、売上高は毎期2桁増のペースで成長を続けています。ESGのSの部分に注力し、従業員をむやみに増やすことなく、「人材」を活かす経営によって着実な成長の道を歩んでいます。

――「人材」と「働き方」に対する社長の考えをお聞かせください。

いま世間で働き方改革が叫ばれていますが、私としては以前から働き方にこだわりがありました。端的にいうなら、人生を犠牲にして働くのは違うんじゃないかと。私自身、時間を有効に使い、人生を楽しんでいます。従業員にもその思いを味わってほしいと考え、柔軟な働き方ができる環境を整えつつ、効率よく自立した仕事ができるようにするため人材育成に力を入れています。

■ エリアリンクのストレージ事業「ハローストレージ」の展開事例
屋内型トランクルーム『トランクハウス24』(東京都練馬区)の物件とその内部
(写真提供:エリアリンク)