さかなクンCMで認知度向上

――日本Cowayから事業を引き継いだ時点で、浄水器レンタルは赤字事業だったと聞いています。どのようにして事業を伸ばしたのですか。

本多 まずは、なぜ売れなかったのかを整理しました。結論は、Cowayのブランド認知度が日本では低いということ。そこで女優の国仲涼子さんを起用したテレビCMを展開しました。2019年は魚類学者でテレビなどに多数出演しているさかなクンが出演するテレビCMを流しています。CMに伴い認知度が高まり、売り上げも大きく増えたので、手応えを感じています。

 さらに、当初は1都6県で事業展開していたのですが、水道水を利用するというウォータースタンドのビジネスモデルの強みを生かし、直営拠点を全国8カ所に拡大しました。

 一方で効果的な運営にも力をいれています。ボトルウォーターの場合は、工場で作った水を大型トラックで運搬しなければなりません。インフラ、人材の両面で膨大なコストがかかります。ところが当社の事業であれば、最初にウォータースタンドを設置すれば、あとは浄水フィルターを交換し、定期的なメンテナンスを施すだけで済むので、コストを大幅に圧縮できます。

――ESGの観点では他にどのような取り組みがありますか。

本多 EとSについてはここまで述べた通りですが、Sの部分で一つ加えると、浄水フィルターの交換・メンテナンスには力を要しないため、誰でも手軽に作業できるという点があります。女性社員の採用には特に力を入れており、主婦の方、子育て中の方、シングルマザーの方などさまざまな立場の方を職場に迎えています。

 Gの部分では、社員持ち株制度があり、従業員も株主になっています。経営の参画意識が高まります。仕事をする上で心掛けてほしいのは「正しいか、正しくないか」の価値基準です。これなら経営者も社員も同じ。その目線でガバナンスを判断すれば、事業の目指す方向はおのずと一つのものとなります。

 環境、地域社会、顧客、そして従業員の視点も合わせて価値を共創していくことで、サステナブルな社会と会社の成長を実現できると考えています。

■ 共創へのサイクル
図版提供:ウォータースタンド
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