社員のESG活動を吸い上げる

――働きやすい環境づくりのためにどのような取り組みを進めていますか。

長谷川 働き方改革推進のため、社長をリーダーとする「スマイル・プロジェクト」を発足させ、長時間労働の削減、休暇取得の促進などに取り組んでいます。社員との意見交換会で「休暇制度はあっても現場によって状況は異なり、休みにくいケースもある」という声が上がったので、環境に応じて柔軟に休みを取れる制度を整備しました。「スマイル・プロジェクト」という名称も、実は社員からの提案を基に命名したものです。まだ道半ばですが、社員が「スマイル」でいられる環境づくりを今後も続けていきます。

――ESG、SDGsをどう捉え、今後どのように取り組んでいきますか。

長谷川 投資家の評価を上げるためだけにESGに取り組もうという考え方はしていません。省エネ・創エネ、CO2低減といった環境の創造はまさに「E」に該当しますが、それは当社が以前から事業として取り組み続けてきたものです。社員も、今まで自分たちが仕事としてやってきたことが、知らず知らずのうちにESGにつながっていたという意識だと思います。それらの活動を吸い上げて対外的にアピールし、「選ばれる」会社にすることが、経営者の仕事だと考えています。

「SANKI YOU エコ貢献ポイント」は、同社が施工する設備工事において顧客に省エネ提案が採用された場合、CO2削減量をポイント(1t当たり100円)に換算し、環境保全活動に寄付するという独自の社会貢献制度。この制度の一環として全国各地で森林整備などの活動を行っている。写真は、2019年6月2日に宮城県で開かれた「第31回 森は海の恋人 植樹祭」での活動
(写真提供:三機工業)

 一方のSDGsでは環境創造をはじめ直接、貢献できる目標ももちろんあります。しかしそれだけでなく、当社の仕事は様々なニーズにエンジニアリングを提供することですから、クライアント企業がそれを使い、それぞれの分野で目標につながる製品やサービスを出してもらう。そうすればあらゆる目標に間接的に貢献できます。その意味では、当社にとって17番「パートナーシップで目標を達成しよう」がとても重要です。

 B to Bの業態ではありますが、Bの先には必ずCがあります。すべてのお客様とのパートナーシップが最後はB to Cにつながるという意識で、今後も取り組んでいきます。