デジタル技術で未来を描く

――事業を進めるなかで課題はありますか。その課題をどのように解決していきますか。

「優秀な人材確保が大きな課題」
(写真:村田和聡)

久宗 業容が拡大してきた中で、ものづくりの現場や研究開発部門に優れた人材をどんどん登用していく必要があります。また、今後の海外展開を考えれば、海外に向けてプロジェクトマネジメントができる人材も求められます。優秀な人材をいかに採用していくかが、当社にとって大きな課題ですね。

 一方で、3つのコア事業を組み合わせた形での地方創生・地産地消モデルを全国に広げていくために、公的セクターと緊密に連携していくことも重要です。

 ある自治体からは、「高齢者がいきいきと暮らせるまちづくりを進めているのでその部分で貢献してほしい」と相談がありました。「地域にある公共インフラを中心としたまちづくりを進めたいので、マスタープランを提案してほしい」という声もあります。近年は、特に災害時の備蓄について相談を受けるケースも多くなっています。こうした多種多様な要望について、自治体ごとに個別に連携しながらソリューションを提供していくことも、当面の課題です。

――最後に、将来に向けて構想している事業があれば教えてください。

久宗 現在、「SDGsテクノロジービル」というコンセプトで建物の開発を進めています。自社ビルに当社の水・食・電気による循環型システムを導入し、心拍数や血圧といった健康状態を測定して鏡に映し出すスマートミラーなども導入する予定です。

 デジタル技術の進化に合わせて、画像認識とAIで判定した健康状態に応じて関連商品を購入できる仕組みや、高齢者がトイレに行く頻度が落ちた場合にアラームを鳴らすシステムの導入も検討しています。

 従来のコア事業にプラスして、デジタル時代の最新テクノロジーも積極的に組み込みつつ、会社としての次世代モデルを形作っていきたいと考えています。