人材の能力を引き出す

――2019年3月、CEOに就任されましたが、さらなる成長のために経営の優先順位をどのように考えますか。

「ピープルビジネス」をキーワードに掲げるマクドナルドでは多くのシニアのクルーも活躍している(写真:木村 輝)
[クリックすると拡大した画像が開きます]

日色 成長の原動力は人だと考えています。マクドナルドのキーワードは「ピープルビジネス」。ハンバーガーをはじめ、安全な食事を提供するのは人なので、教育がものすごく大事です。企業は働いている人以上の価値にはなりません。人をエンパワーしてスキルを持ってもらい、ベストな潜在力を発揮してもらえるように取り組むことが会社全体の成長となるのです。

――潜在力をどう引き出しますか。

日色 店舗でのお客の体験をいかにポジティブにするか。クルーはスマイル・アンド・ハッスル(笑顔で元気良く)を心がけています。もちろん食品の安全のためにガイドラインやマニュアルは大切ですが、お客に何をすれば「マクドナルドにまた来よう」と思ってもらえるのか、クルー一人ひとりが主体的に考え、行動できることがこれからの付加価値になってくるでしょう。

――日本マクドナルドは日本市場で上場しており、いわゆる連結子会社とは異なる経営です。

日色 日本マクドナルドの株主は機関投資家より個人が多く、同時にお客でもあります。日本のお客の嗜好性に合わせた展開で、日本に根付いた経営をするという意味を持ちます。たくさんの方が投資しているからには、その責任を果たさなければいけない。

 ただ株式を購入していただくだけではなく、株主の方にはマクドナルドでの食事をお楽しみいただける株主優待も喜んでもらっています。株主総会は投資家の方から「この間お店に行ったら、こんな対応だった」と直接のフィードバックをいただける貴重な機会です。