聞き手/酒井 耕一(日経ESG発行人)

「KAITEKI健康経営」を掲げ従業員の健康支援と働き方改革に努める。「地球を救う」会社として海洋プラスチックゴミや温暖化にソリューションを提供する。

――三菱ケミカルホールディングスグループは「人、社会、地球の心地よさがずっと続いていく」という「KAITEKI」の実現をビジョンに掲げています。中核事業会社の三菱ケミカルはその一貫として健康にフォーカスを当て「KAITEKI健康経営」を推進しています。狙いを教えてください。

和賀 昌之(わが・まさゆき)
三菱ケミカル 代表取締役社長
1958年東京都生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、81年三菱化成工業(現三菱ケミカル)入社。2012年三菱ケミカルホールディングス執行役員 経営戦略室長、13年三菱化学執行役員 機能化学本部長、15年同社常務執行役員 機能化学本部長などを歴任。17年三菱ケミカル常務執行役員 情電・ディスプレイ部門長を経て18年4月より現職(写真:村田 和聡)

和賀 昌之 氏(以下、敬称略) 経営とは、外部環境の変化に対応しながら内部に抱える問題に手を打つことです。ごく大ざっぱに一言で言えば、求めるのは効率性。三菱ケミカルには海外を含めて4万人強の従業員がいますが、彼らが心身ともに健康で、やりがいと満足感を得ながら生き生きと働けば、パフォーマンス(成果)が向上し、エフィシエンシー(効率)も上がります。会社を持続的に発展・成長させる一番の近道として、健康支援と働き方改革に取り組んでいます。

 もう1つ、思いがあります。化学産業に従事する従業員は高所での作業が求められたり、高温・高圧・劇物を扱ったりと危険を伴います。従業員の方たちの安全と健康を保つことは会社として最大の使命。日々、当たり前に会社に来て、当たり前に家に帰ってもらうことが経営者として最も重要なことと考えています。

 従業員には明るく楽しく元気でいてほしい。健康であることはすべての前提条件なのです。