10%は好きな研究時間に

――社会の課題解決に取り組むことを念頭に、社内組織はどのような体制を整えていきますか。

和賀 研究開発部門については2019年4月に手を入れました。研究者の方たちに研究に専念してもらうため、バックオフィスを充実させ、予算や会議資料作成の業務負荷を軽減しました。また、研究者は執務時間の10%を自分の好きな研究に使ってよいこととしました。学生時代のように、仲間と一緒に自由に研究を追求してもらおうという狙いです。

 研究開発拠点である横浜市のScience & Innovation Centerには200億円以上の資金を投じ新研究棟を建設します。「ワールドカップで金メダルを取ってくれ」と言っているのに、練習グラウンドがボロボロというのでは話になりませんから。

■ 「Science & Innovation Center(神奈川県横浜市)」の研究棟の新設
(内部イメージ)
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研究開発拠点であるScience & Innovation Center(横浜市)に200億円以上の資金を投じて新たな研究棟を建設する。2021年末の竣工予定。イノベーションを創出し、社会に貢献するワールドクラスの研究開発部門を目指す
(写真提供:三菱ケミカル)

 20年以降は本社・支社でも改革を進めます。その1つが営業改革。お客様の立場に立って物事を考えるという営業本来の機能を高めるような改革を実行したい。まだまだ変えるべきところはいっぱいあります。

 規模が大きいので改革には手間と時間がかかりますが、従業員から「会社は本当に変わろうとしていますね」と言ってもらう機会も多く、嬉しいです。